紅白歌合戦後始末

 今年の紅白歌合戦は実につまらなかった。私のように、最近の歌も知らなければ古い懐メロにも愛着のない世代には、まったく空虚な番組である。でもネタ探しで見てしまったのである今年も。
 私の最大の楽しみは、誰が歌手別視聴率で最低を記録するかである。今年は見事山本譲二の「ふるさとのはなしをしよう」で視聴率27.8%でワーストに輝いた。これまでワーストはトップバッターの歌手のことが常で、昨年はBoA、一昨年は藤本美貴であったのだが、今年は1部の途中で視聴率が落ちるという異常な現象が起きた。
 確かに普段全くテレビで放映されない歌を大晦日で観る気が起きる人などいないだろう、しかも一部のカラオケファンしか知らない演歌なんて、3分以上我慢して観られる程現代人は忍耐強くないでしょうに。
 でも完全に落ち目だと思われていたハロプロ関係が視聴率で健闘したのは意外であった。

と、視聴率の凸部を作っている。なぜか?
 マツケンサンバ同様、視聴者は元気で楽しい音楽を求めているという陳腐な答えでお茶を濁すか……。