北の零年

 北海道が舞台の映画ということでとりあえずチェック。庚午事変という史実に基づいて、前半はリアリズム的な描き方でまとめているのに、最後の全員で鍬を入れるシーンなぞは極めて様式的で、なんかバランスの悪さを感じる。
 このストーリーでは男のロマン主義は敗北し、女性の信念が勝ったのだから、ロマン主義的な演出は排し、リアリズムの中に花を持たせるべきではなかろうか?