小泉マドンナ作戦は空回り必至
自民「女性の華」頼み 比例1位、反対派選挙区 擁立急ぐ 自民党分裂選挙となった総選挙で、小泉純一郎首相(党総裁)や執行部が女性候補 擁立を急ピッチで進めている。総選挙の準備期間はわずかしかなく、郵政民営化関連 法案の衆院採決で反対した前職との選挙戦で勝ち抜くためにも、女性候補の「華」に 期待している。ただ、女性頼みの戦略はイメージ優先とみられがちで、選挙戦でどこ まで奏功するか未知数だ。 「改革のマドンナ、改革の旗手としてぜひお願いしたい。この選挙が日本の分かれ 道だ」小泉首相は十三日、党本部で会談した財務省課長、片山さつき氏(46)に熱っぽ く語りかけた。片山氏は郵政反対派の前職、城内実氏(40)の静岡7区で立候補の方向。 すでに小林興起氏(61)の対立候補として小池百合子環境相(53)を公認、自見庄三郎氏 (59)には西川京子氏(59)をぶつけることも決まっている。奈良2区では滝実氏(66) の対抗馬として高市早苗氏(44)に出馬を要請、承諾を得た。 女性候補の積極的な擁立について首相は、「女性が少なすぎますからね。できるだ け女性で能力のある方を起用したいと思う」と説明。執行部に、全国十一ブロックの 比例代表名簿一位に女性を登載する「女性枠」の新設を指示した。 もともと「女性枠」構想は、武部勤幹事長ら執行部が以前から検討してきたアイデ アだ。武部氏は郵政法案の衆院採決前、二階俊博総務局長らと具体化へ向け意見交換 した。 (産経新聞) - 8月16日
女性候補が少なすぎる、増やさなければいけないという発想は正しい。ただこの候補者を見て有権者はどう思うのか?特に女性がどう思うかぜひ伺ってみたい。
そもそもマドンナ作戦なぞ使い古された手で、何を今さら感は拭えない。そもそものマドンナ作戦は自民党が参議院の全国区の集票策として田中内閣の時に始めたもの。はっきり言って人寄せパンダ的な候補者ばかり*1であった。その後の社会党のマドンナ作戦は、完全に女性票狙いのフェミニスト的傾向の強い*2候補か普通のおばさん的な候補が多く、自民党の作戦とは趣旨が異なった。
今回の自民党の作戦は田中内閣時代の作戦と余り代わり映えしない。多少実力も供なっている候補者も含まれているものの、話題優先の擁立の感は否めない。しかもどう見ても同性の支持得にくい候補者ばかりでならないか。おじさん票狙いのエロエロ根性丸出しではないのか?
特に西川京子は最低だと思う。直前までさんざん反対派の会議に参加しながら最後は賛成票を投じた候補である。これで「YesかNoか」という選挙のタマに使われるのである。この人は「私は党人ですから」等と答えているが、この人からは覗えるのは恭順という言葉だけでまったく政策が見えてこない。頭の悪いネチズンやブロガーはことさら造反議員を悪者にして喜んでいる*3が、私は自分の意見がなくただ執行部に恭順なだけの議員こそ無駄だと思う。この人は小選挙区で惨敗は確実だが、比例区での優遇が約束されており、生き残るのが確実である。早く衆議院の比例区の定数を削減してもらいたい。
高市早苗> この人の主義主張にはかなり棘があり万人受けはしないけど、マドンナ扱いするのは失礼な部類の実力政治家の資質はある。好きではないが…
片山さつき> 実力者ではあろうが、冷たい感じがして政治家として支持されるタイプではない。話題性だけでの当選は難しいのでは?