2005-08-17から1日間の記事一覧

まとめ

自民党が早く党内改革できるか、民主党が政権担当能力をつけるか、どっちが早くできるかが、この先3年の政治的焦点であろう。

民主党は負けにくい政党

マスコミ報道を見ていると自民党が圧勝し、民主党は現有議席割れさえしそうな勢いだが、自民党が看板は改革であるが候補者の改革ができていないところで失点をしている。候補者改革で2歩リードしている民主党は足腰が強くなっている。支持率が低くても追い風…

今からできることはただ一つ。

小泉自民党が下野せずに自己改革し政権を維持する方法はあるにはある。今回の選挙で地方で自民党が敗北し地方選出のベテラン議員を落選させ、都市部で自民党の若手候補や刺客候補が民主党を破って当選することである。もしこれができれば自民党の新陳代謝は…

退路を断った自民党

小泉自民党の手法はある意味、非主流派の切捨てである。あそこまで徹底すると自民党内に非主流派が存続する余地がなくなる。これは自民党の純粋化であると同時に、これまで自民党に活力を与えてきた擬似政権交代システムの放棄にもつながる。このシステムが…

民主党による擬似世代交代 

そこに目をつけたのが民主党である。自民党の高齢化し弱った候補者に生きのいい若い候補者をぶつけた。また政治を目指す若手官僚や松下政経塾出身者なども立候補するチャンスのない自民党を諦め民主党から立候補するケースが相次いだ*1。基礎票で自民党が圧…

小選挙区導入後の自民党人材の硬直化

また自民党に活力を与えていたのものに中選挙区制度と派閥がある。中選挙区時代は例えば4人区で自民党が2人当選できるような選挙区で、現職2名の派閥以外の派閥がもう1名候補者を立て、3人で2議席を争う構造ができた。その中で弱った現職が落選し新人が当選…

自民党による擬似政権交代

自民党はある意味政権政党であれば他はなんでもありのバラエティ政党である。正確には過去形を使うべきかもしれないが。少なくとも自民党内にいろいろな意見、いろいろな利益代表、いろいろな政治手法が混在し、その時々により様々な勢力が主流派になったり…

自民党による擬似政権交代と民主党による擬似世代交代

本来政権交代というのはある政党から別の政党へ、世代交代は政党内で行われるものである。この構造にねじれが生じているのが現在の日本の政治である。

旧保守主義者はどうすればいいのか

旧来の利益誘導待望論者は、小泉自民の急進的な舵取りで行き場を失う。これは大いに結構なことである。しかし「刺客作戦」や「ホリエモン擁立」は日本の穏健な保守主義者で快く思う人は少ないであろう。穏健な保守主義者というのは極めて現状肯定的なので、…

マスコミによる安易な落下傘候補賛美論

私が小泉流をセミプロ流と言って評価しないのは、「郵政にYesかNoか」が安易というのは昨日申した通りだが、落下傘候補賛美論も?である。テリー伊藤などは「落下傘候補を批判するのはおかしい。イギリスはそういう仕組ができている。日本の有権者が意識を変…

分水嶺というものがある。

だた現状では分水嶺が近いという見方もある。さすがにほりえもん擁立は危険である。これまで小泉支持を標榜していた政治評論家やジャーナリストも、ここまでやってしまうと小泉手法を弁護する言葉を捜すのが難しくなってくる。そもそも安易な著名人候補の擁…

小泉手法について

2005年7月の解散以降の小泉内閣支持率の急騰は第2次小泉ブームとも言えなくない。これまで小泉人気を支えてきた若年層や女性に加え、これまで一貫して自民党政治を批判してきた政治評論家の中にも今回は完全に小泉支持を標榜している政治評論家が増えてきて…

擬似「政策論争」に踊るのはセミプロマスコミ

マスコミは2大政党が一つの政策について意見を分かち、それを基準に有権者が候補者でなく党の政策で投票するという選挙スタイル。曲がりにも小泉首相が持ち込んだ「郵政民営化にYesかNoか」で投票するスタイルが、欧米の近代選挙に近い教科書通りのスタイル…

マドンナ作戦に踊るアマチュアマスコミ

今まで散々いろいろな政党が使ってきた手法なのに飽きずに飛びつくマスコミ。マドンナ作戦以外にも著名人候補を引っ張り出してマスコミ受けを狙う作戦のようである。ワイドショーや3流マスコミが飛びつくのは仕方ないとして、新聞やニュースまで馬鹿騒ぎ。プ…

小泉マドンナ作戦は空回り必至

自民「女性の華」頼み 比例1位、反対派選挙区 擁立急ぐ 自民党分裂選挙となった総選挙で、小泉純一郎首相(党総裁)や執行部が女性候補 擁立を急ピッチで進めている。総選挙の準備期間はわずかしかなく、郵政民営化関連 法案の衆院採決で反対した前職との選…