民主党による擬似世代交代
そこに目をつけたのが民主党である。自民党の高齢化し弱った候補者に生きのいい若い候補者をぶつけた。また政治を目指す若手官僚や松下政経塾出身者なども立候補するチャンスのない自民党を諦め民主党から立候補するケースが相次いだ*1。基礎票で自民党が圧倒的優位の選挙区でも民主党候補が議席を奪う現象が生じた。本当は自民党を支持している人でさえ、古くて代わり映えのしない自民党候補に愛想を尽かし、民主党候補に投票する現象が見られた。これは自民党から民主党への票の移動という意味以上に候補者の世代交代を促す意味が強い。本来政党内で行われるべき新陳代謝が政党間の移動によって成されているのである。
自民党が小泉首相があれだけ人気があっても勝てなかった理由がこれである。
*1:中には本当は自民から出たかった候補者も多数含まれると思われる。