自民党による擬似政権交代

 自民党はある意味政権政党であれば他はなんでもありのバラエティ政党である。正確には過去形を使うべきかもしれないが。少なくとも自民党内にいろいろな意見、いろいろな利益代表、いろいろな政治手法が混在し、その時々により様々な勢力が主流派になったり非主流になったりして存続してきた。その中で擬似政権交代が置き、それが自民党に活力を与えていた。また日本に政権担当能力のある野党が育たなくても、自民党内の擬似政権交代による政治の流動によって有権者の欲求を満たしていた側面がある。