安倍次期総理は小泉総理とどこが違うか

　まだ安倍政権が発足しているわけでもないので、今回はイントロダクションに留めておく。
　今回は3つの際について注視してみたい。

1. ブレイン　
   • 小泉は経済ブレイン重視、安部は広範囲。小泉は自分の守備範囲は人の言うことを聞かないが、それ以外は結構丸投げもする。
   • 安部は人の意見は聞くが、流されやすい面が。
2. ナショナリズムとの距離　
   • 小泉はネオリベ色が強くコミュニタリアンではないので、ナショナリズムとは一定の距離。微妙な距離感が結果的に若者受けする。
   • 安部はブレインにコミュニタリアン色が強い保守主義者が多く、古臭い感じ。若者受ける保守主義とは結構ズレている。
3. 経済政策
   • 小泉はネオリベにしてニューエコノミー寄り。
   • 安部は保守本流の経済政策を継承。リバタリアニズムとは距離を持ち、オールドエコノミー寄り。財界を重視し、そのため、対中韓政策は小泉より軟化させる可能性も。

現段階での私の勝手な印象です。
　安倍氏は「晋さま〜」と中年女性の人気は結構得られると思うが、小泉首相と違って若者の支持は弱くなると見える。小泉は結果的にナショナリズムの美味しいところだけ摘み食いして、結果的にそれが若者受けした。
　安倍氏は取り巻きのブレインがガチガチの古臭い保守主義者が多く、ガチに「若者を鍛え直せ」みたいな精神的教育論が出てきてしまう。なんとなく保守主義が年寄りだけに受けた時代の保守主義に回帰しそうで、最近右傾化して自分を「保守」だと自覚し出した若者たちが違和感を抱く場面が増えそうな気がする。