国内のナショナリズムが高まっているという脅しが外交上有効か?

 田原総一朗従軍慰安婦問題でこのようなことを言っている。

 今まで日本がとにかく頭を下げてすむことは、全部頭を下げてきてすませようといってきたことが、結局物事をまったく解決されないままにしてきてしまった。そのことに対する不満が、日本人の若者たちの間にある。
 本当にこわいのは、こういう問題が起きると日本人のナショナリズムにもっと火がつくことだ。ナショナリズムにもっと火がつくと、自衛隊自衛軍にし、今の憲法9条も改正して「国権の発動としての戦争はしない」「交戦権はこれを認めない」などの条項ををはずせ、という声が強くなる。
 僕はそれをとても恐れる。アメリカの知日派たちは「アメリカの国内に反日感情が強まっていることを日本人は知るべきだ。だからここは変な抵抗はしないでひたすら低姿勢で臨め」と言っているのだが、「アメリカ人が知らない中で日本の国内にナショナリズムが相当高まっているぞ」と、逆に言いたい。

 国内のナショナリズムが高まっているという脅しが外交上はアメリカに通用すると思ってるのかな?
 アメリカは中南米で散々内政干渉し続け、各国で反米感情が高まり、次々に親米政権が崩壊し反米政権が誕生しているのに懲りない。こんな唯我独尊な国に、そんな脅しが通用する訳ないと思う。
 まあ、もっとも日本のなナショナリストアメリカに対しては従順だから。中国や韓国にああだこうだ言われてばキーキー怒り狂うのに、アメリカにああだこうだ言われても余り騒がない。日本のナショナリズムアメリカにとっては脅威でも何でもないような気もするが。