外来保守思想は外来種動物同様駆除しなければならない

 私はブログ界サヨクのレッテルを貼られることが多い。別にレッテルをどう貼られようが構わないのだが、別にサヨクにシンパシーを抱くことはないし、私自身文化保守主義的な面もある。ただブログでは専ら「保守批判」をすることが多いのは確か。ただ保守主義を敵視しているのでなく、妙な保守主義、汚い保守主義を排斥したいだけなのである。
 私が違和感を抱く保守主義は以下の通りである。

  1. 外来保守主義。日本の伝統的保守主義者のネットワークに潜伏。日本の伝統でも何でもない価値観を丸で古くからの日本の伝統的価値観であるかのように説き、日本の伝統的精神を蝕む。代表的なのは統一教会
  2. 支配階層の伝統的価値観ばかり誇張する保守主義。文化的には主流である庶民の伝統的価値観を過小評価し、武士道や儒教など支配階級の価値観がさも普遍的であるかのように説く保守主義
  3. 江戸時代以前からの文化的連続性を軽視して、明治維新以降から戦前までの歴史を過大評価し、近代以降に創造された思想や制度を恰も日本の伝統のすべてであるかの如く説く保守主義国家神道擁護論など。

 まあ2や3は若干バランスを欠いているだけの話だが、1は明確に敵視して排斥すべきだと思っている。大陸系の統一教会や各種雑多な世界宗教の影響を受けた新興宗教アメリカの福音派キリスト教の影響を受けたネオコン思想やカトリシズムの変化などがそうである。別にこれらも「日本の伝統的価値観とは違う、別の思想です」と言って入ってくる分には問題ない。ところが、これらの思想の影響を受けた勢力が「日本の伝統の庇護者」の顔をしてのさばるところに問題がある。外来種の問題として混血種が生まれる点であることと同じである。
 素養のない人間が保守思想に惹かれ、誤って外来保守思想が混血した保守思想に感化され、それを丸で日本の伝統的価値観であるかの如く鵜呑みにすると、それは規定路線になり誤った日本の精神が劣化コピーを繰り返す。早期に駆除しなければならない。
 私は最近「家族」や「貞操」だとかを声高に叫ぶ人たちを非常に胡散臭いと思っている。外来保守思想の香りがプンプンする。日本の文化は家族を重視し、家という単位が重視された社会であるが、実際には家族より主従や師弟の関係が重視される社会も多く、「家族」が声高に叫ぶ程絶対的な社会ではなかった。
 また貞操観念がより強く言われたのは明治以降であり、江戸時代は地域や身分にもよるが性的には開放された社会であった。これらの価値観を声高に叫ぶ人たちは、大陸系の保守思想に感化されているか、変な混血思想を鵜呑みにしているのではなかろうか。
 困ったことは最近政治家にもおかしな思想が蔓延していることである。