参院選 自民党に起死回生策はあるのか?

 参院選での自民党過半数維持はかなり厳しくなったと見ている。逆転できる策はなくはないが、現時点ではかなり手遅れ状態で、負け方を酷くしない程度のものにしかならない。
 もし本気で逆転を狙うのであれば、比例代表候補を今から差し替えるべきだ。業界団体、省益代表候補者を一掃すべきである。今度の参院選岩井国臣議員は引退するが元国土交通事務次官佐藤信秋氏がその後継者として比例区から立つ。

  • 佐藤前国交事務次官、橋梁業界に資金要請 1/5 朝日

 今夏の参院選比例区自民党公認で立候補予定の前国土交通事務次官佐藤信秋氏の後援会が、橋梁談合事件で起訴された26社を含む橋梁メーカー各社にパーティー券の購入を依頼していたことが分かった。26社中12社が購入を認めており、一部は同省OBからの働きかけがあったと証言。国交省が指名停止や違約金を請求するなど厳しく対処する一方で、前事務次官側から選挙資金の提供を求めていた形で、官が民にもたれかかる構図が改めて浮き彫りになった。
 橋梁業界に対しても、橋梁メーカーに天下ったOBの理事が、約60社が加盟する業界団体・日本橋梁建設協会の企業の大部分に依頼したという。

 結局、今度の参院選でも、天下り&談合を必要悪として堅持するための候補者を自民党は用意しているのである。はっきり言って、今の自民党比例区の候補者を見る限り、「自民党天下りシステムを維持したいのだ!」というメッセージしか伝わってこない。
 自民党が「政財界の癒着」を温存したいと言うなら、もう今回は徹底的に負けてもらうしかないと思う。