ネット右翼と媚権派

 ネット界には媚権派と呼ばれる勢力が存在する。ただネット右翼と同一視されることが多く、その実態はよく知られていない。特に左側の人たちにとって、これらを区別するニーズがないのであろう。
 その生態の違いは以下の通りである。



一応分けてみたが、実際はそんなにきれいに分離しない。実は自称ネット右翼の多くが媚権派の色彩を強く持っているのがわかる。安倍政権の支持率が急低下しているが、こういう時期はこの両者が分離しやすい。政府や与党を支持することが自己目的化している人が浮いてくる。
 両者が非常に似た領域に棲息し、普段区別がつかないのは、発生の根源が同一だからであろう。
今の右派には教科書がない。反面教科書として特定アジアや、左翼が存在しているだけである。左翼は政府を批判することが自己目的化しているから、それをアンチテーゼとすれば自動的に親政府的になる。そのような環境の下、右派としてのアイデンティティが確立しないまま政府や与党を支持することが自己目的化した人間が増殖するのである。
 ネット右翼は「日本人である」ということで漠然とした優越感を保つが、媚感派は政権の支持者であるということで、より直接的な優越感を保持する。弱い人間ほどより強い優越感に対するニーズがあり、そのニーズを最も手頃に保持でいるのが媚権という立場である。
 そういった人種の安住の地になっているのが、iza!なのであろうか。