右派ブログの政治離れと輸入食品問題

 右派ブログは相変わらずブログランキングで上位を賑わしているようだが、あまり政治ネタが目だって少なくなっている。こんな状況で安倍マンセーをしても空しいだけなので止むを得ないのであろう。
 右派ブログのホットなネタは「中国の輸入食品の安全性」の問題である。右派ブロガーがこういう問題にまじめに取り上げるというのであれば大歓迎である。ネットウヨ批判ばかりしている私であるが、この問題に関しては右派ブロガーの皆さんと問題意識は共通している。もちろん日本においてもミートホープの例を見るまでもなく、食の安全の問題においてまだまだ胸を張れる状況でないというのが大前提であり、その点をスルーすている点では大いに不満ではあるが。
 右派ブロガーのみなさんは、今更安倍自民党を援護射撃する気にもならないのかも知れないが、輸入食品の安全の問題に関しても安倍政権には加点にはならないであろう。民主党の食料自給100%の話ははっきり言って非現実的だとは思うが、食の安全に関してまじめに考えているというメッセージにはなっている。すごく単純に、日本産の安全な食品を食べたいと願う消費者にはポジティブなメッセージだ。安倍総理はその非現実性を追求している。確かにそれは正論ではあるが、相手への攻撃に過ぎずプラスアルファのメッセージが伝わってこない。選挙でつまらない現実論など有権者はあえて聞きたくない、聞きたいのは多少現実離れしていても「あるべき日本の姿」なのだ。安倍総理のメッセージからは、今後も輸入食品に依存した日本の姿しか見えてこないのである。