中教審答申 武道義務化について

 今度は中教審ですか。
 チーム安倍の教育再生会議が極右とすると、中教審はさしずめ穏健保守というところか。
 極右連中は「男は男らしく」「女は女らしく」ということに固執するので、日本男児にちゃらちゃらしたダンスなんかやらせられるかという意見になるであろし、女子にはお茶やお花を義務化した方がいいという話になったであろう。
 保守派とジェンダーフリー派が混在した中教審らしい、玉虫色の答申ですな。
 私は剣道部に入ってたこともあるし、民謡や和太鼓などの部活もやっていた人間なのだが、義務化するのには反対だ。興味のある子どもに触れる機会を与えるような環境を整備すべきだ。義務でやると、嫌いな子どもが顕になり、思ったような効果は出ない。
 意外と武道や伝統芸能なんかをやっている人間の方が、偏狭なナショナリズムに捉われないフリーハンドな意見を持っている人が多かったように思う。武道や伝統芸能への造詣がないくせに中途半端に愛国心にかぶれた人間が、こういうものを子どもに押し付ければ愛国心が涵養されると下らない期待を抱くのである。

  • 男子も女子もダンス・武道…中学体育で必修案 9/4読売
  • 中学で武道必修化へ 中教審体育部会 「伝統文化」重視で 9/4産経