郵政民営化 白けまくりの発足

 いよいよ昨日、郵政事業が民営化され日本郵政グループが発足した。
 しかしこの期待度の低さは何だ?私が中学生の時に体験した国鉄民営化・JR発足の時と雲泥の差である。あの時は、マスコミを極めて民営化に好意的であり、多くの人がJRになってよくなったという感想を露土し、その後の日本人の民営化信仰(公営事業を民営化すれば何でもよくなる。)を決定づけた。
 しかし、2年前の郵政選挙の時の熱気はどこ吹く風、まさかこんな白けた状況で郵政民営化が行われるとは思わなかった。もしかしたら小泉という人間は、日本人の民営化信仰を終わらせた人かも知れない。
 それにしても酷くはないか?民営化にともない手数料の大幅引き上げ、簡易郵便局の大量廃止が同時に行われる。これではマスコミも好意的な記事が書きようもない。
 小泉旋風はとうに去ったが、未だに都市部の若者を中心に小泉信者は根強くおり*1、彼らは今でも「郵政民営化は改革の本丸」と信じている。そんな僅かに残っている小泉信者残党をも裏切るような「明らかにわかりやすいサービスの低下」をやってしまう日本郵政経営陣の政治センスのなさには乾杯である!

*1:残念なことに私の周囲にも多い…