農業問題のエントリーの反応

 10/20に農業問題をエントリーしたが、様々な反応があった。農業問題のエントリーは大抵興味のある人しか呼んでくれないので反応が弱いが、NHKの「ライスショック」の放映とタイミングを合わせたことと、わざと「消費者のエゴ」と消費者権利至上主義者を触発して、農業問題に関心の低い人を刺激した為であろう。
 最近ようやく都市部の消費者でも農業問題(消費者にとっては食の問題と言ったほうがいいか…)に関心を持つ人が増え、消費者と生産者という不毛な対立で捉える人は減ってきたと思う。
 しかし、農業を保護することに抵抗感を持つ人がかなり多いことに改めて気付かされた。保護反対派の中でも、そもそも食料自給は重要でないという考えと、日本の農業は維持すべきだが、保護は競争力を奪うので保護に反対という意見もあり、考え方に幅がある。支援なしで農業を維持する具体案があれば聞きたいところだが、まだそのまでの提言にはお目にかかれない。
 ただ補助金云々というのはあくまでも二次的な話。
1.日本で農業を続けていくのか?
2.続けるのであれば、どの程度まで食料を自給すべきか。
3.その為の施策は。
 の順で考えなければならない。最初から補助金の是非から論じるのは議論を不毛にする。
 私は今のところ何らかの支援がないと農業は生き残れないと考えているだけで、若し支援なしで農業が活性化できる施策があるのであれば今の考えに拘る気は毛頭ない。
 ただ、「日本でもう農業なんてやらなくていい」と言った選択肢は国民的コンセンサスの上で政策オプションに遡上しないことを強く願っている。