消費者はバカなのだ!

 農業関係のエントリーを書いていて、つくづく思ったのが、いかに消費者がバカであるかということだ。
90年代に勃興した消費者利益至上主義みたいのに毒された病人がいかに多いことか。これはクスリを飲ませた程度では直りそうもない。
 生産者は消費者の望むものを作れだと? 何を偉そうに!


馬鹿な消費者は曲がっていないまっすぐなキュウリとか、イボの少ないツルツルしたキュウリを欲しがる。
そして農協はそういうのが売れるからと農家にそのような農産物を作らせる。そんな馬鹿げた光景がどれだけ日本の食文化を貧しくさせたか。
 また今の消費者は旬を知らない。取れる時期や産地によって味が全然違うのに、何も考えずに自分の食べたい時に適当に買い物をする。
 本当は生産者はバカな消費者に、この時期のこの野菜が一番美味いとか、この品種は見栄えは良くないが美味いとか、そういう生きた知識を教えてあげればいいのだ。三流学者やコンサルタントもどきの輩が需要迎合型の間違ったマーケティングを植えつけて、世の中を貧しくしているのである。バカな消費者に迎合し、三流コンサルタントの言うことを聞いていたら、日本の農業は滅びるであろう。
 バカな奴が何も考えないで欲する需要なんてのは何の価値もない。意味のあるのは、商品と情報をセットにした需要創造型のマーケティングである。需要迎合型のマーケティングを卒業し、需要創造型のマーケティングを実践すれば、日本の農業はまだ生き残れる。