増税神話

 薬害肝炎問題で少し名前を上げた与謝野さんですが、最近この人の口から出るのは増税の話ばかり。

 自民党与謝野馨氏は22日の都内での講演で、消費税の増税問題に関連して「小選挙区制は45%超の支持を得ないといけない。有権者に甘いことしか言わなくなり、政党が日和見主義、ポピュリズムに堕する」と語り、次期衆院選をにらみ増税論議が停滞することへの懸念を示した。

 この人は政治評論家やベテラン記者など、政治の通からの評判はすこぶる高い。政治の世界では、理屈ぬきに「国民の嫌がる政策を提示して実現できる政治家が一流」という迷信がある。保守政治家や政治評論家、ベテラン記者にはこの迷信を信じている人が多い。
 減税をともなう政策は理屈ぬきに「ポピュリズム」と蔑む。こういう過去の遺物の迷信に取り憑かれている連中が日本の政治をダメにするのである。