自公政権は公務員に甘い

3/4のエントリー「なぜ民主党官公労というネガキャンが効果がないか」で重要な視点が抜けていたのに気付いた。
id:kechack:20071120「双子の公務員特権から選挙結果を考える」でも言及しているが、現在は「自公政権が公務員の味方」という認識を持っている有権者の方がはるかに多いのである。
 自民党は中曽根政権下の国鉄改革で、改革による国民の支持と労組=左翼潰しとの一挙両得の成功体験を、郵政選挙でも活かして大勝した。民主党は公務員に甘く、民主党が勝ったら日本は役人天国になると多くの有権者が信じたようである。ところが、その後の不祥事で明らかになったのは、自民党現業公務員叩きは得意だけど、幹部公務員には激甘であるという事実だ。
 民主党郵政選挙での敗北で学習しているようで、支持母体を気にせずに公務員制度の問題点の追求を執拗に行うようになった。今は現業公務員の問題より幹部公務員に問題が多すぎるので、この問題を片付けるのは自民党政権より民主党の方が適していると考える人が多いのではないか。
 一部にやはり、民主党政権では現業公務員に甘くなるという懸念を持つ人がいるようだ。民主党系首長の地方自治体でそのような現象は起きていないのでかつての革新自治体のような問題を懸念するのは杞憂だと思うが、もしそうなればまた政権を変えればいいだけの話である。自民党民主党では公務員改革の得意分野がずれているので、政権交代が続けばちょうどいい改革ができるのではなかろうか。