竹島問題 韓国ですこし騒いでもらうのがちょうどいい 

民主主義が発展した状態下での領土問題の解決はほとんど望み薄である。話し合いでは解決できないし、かといって強硬姿勢で何か好転することもない。竹島問題に関しては韓国が実態支配を先行させて、日本は領有が確定しないために最後の防戦をしている状況としか言えないし、そのことは政府もよくわかっているはずだ。狙いはある程度韓国に騒いでもらって、この島が韓国領であるという規定事実になるのを防ぐのが狙いであろう。
 韓国が騒ぐことを不快に思っている人が多いようだが、少し騒いでもらった方が「領土問題が存在する」という国際的アピールになってよい。
 学習指導要綱の解説書に掲載なんて話は実際にはほとんど意味はない。確かにこれで領土問題に関して掲載する教科書出版社は増えると思うが、ではそれをきちんと教師が教えるかと言うと、ほとんど実効性はないと考えていい。それは教師がサヨクだからという話ではない。従軍慰安婦南京大虐殺の話とは違って、サヨクが領土問題で譲歩することを是として、領土を放棄すべきと考えている訳ではなく、それはウヨクが描いた脳内サヨクの主張に過ぎない。教師は単に、受験によく出る部分を重点的に教えることを求められ、受験に出そうも竹島の話はスルーされる可能性が高いという問題だ。
 その意味で、教職員組合が子供に「独島は韓国領だ」と刷込み教育をしている韓国にかなう訳がない。日本において教科書というのはしょせん外交上のジャブに使われているに過ぎない。産経新聞は「竹島 明確に「日本領」と教えよ」というコラムを出している。産経新聞をはじめ日本の右派は脇が甘くて、教科書に載ればそれで満足してしまう。教科書に載れば子供たちが覚えるなんて思ったら大間違い。受験に出ない内容として軽くスルーされるのがオチでしょう。