なぜ右翼政治家にKYが多いのか?

 中山成彬国交相が議員引退に追い込まれた。この問題で中山先生を支持しておられるウヨの方々は消沈されているようなので、励ます意味で言うと、サヨクは勝ってない。もちろん日教組も。つまり中山先生を引退に追い込んだのは、中山先生に国土交通大臣として宮崎県での高速道路建設に邁進してもらいたいと願っていた地元有権者である。田舎の保守系政治の支持者というのは、イデオロギーより道路やハコを作ってほしいのである。その空気が読めずに中山先生は政治家人生を断たれてしまった。
 それにしても、どうにもこうにも右翼政治家にKYが多い。郵政選挙の時は数多くの自民党右派政治家が郵政民営化に反対し、議席を失った。城内実森岡正宏衛藤晟一松下忠洋らだ*1。また参議院議員から知事選に転身して落選した柏村武昭も政治人生を奪われた。
 つまり共通して言えるのは、有権者のニーズを軽視し、自分の信念を発することを重視する点である。もちろん周囲に迎合せずに信念をつらぬく政治家を評価する人も多い。しかしその場合、その信念がある程度多くの人に受け入れられる内容でなければならず、あまりにも周囲の空気とずれた信念を貫かれると、中山先生みたいに転覆してしまうのであろう。

*1:もっともこの時-稲田朋美など新たに多くの右翼政治家が誕生した。しかし彼女も徴農発言に顕れるようにかなりのKYだ。