なぜかこんにゃくゼリー規制でババを引いた自民党
マンナンライフの蒟蒻畑が発売再開になるそうで。とりあえずよかったですな。
ところで、こんにゃくゼリー規制の騒動はいったい何だったんでしょうか?
こんにゃくゼリー規制論にネットはなぜ反発するか
「消費者を赤ちゃん扱いするのが消費者行政ではないということをお忘れなきよう。本物の赤ちゃんは成長していくが、大人を赤ちゃん扱いしていると成長どころかむしろ退化していってしまう」と指摘している。単に消費者に責任を押し付ける議論は無意味だが、消費者行政のあり方とあわせて考えるという視点は当然あっていいはずだ。
<中略>
報道の現場には「公務員や大企業はバッシングしても当然、叩き得」といった考え方すらある。その一方で、国家に対する弱者である「市民」を批判することはタブー視されている。私も新聞記者時代に、事故原稿などで何度か個人の責任について書いたり、記事の文末に「行政の責任が問われる」と書くお約束を止めようとしたりしたが、いずれも実現しなかった。
マスメディアに根強く残る「反権力」「市民派」といったステレオタイプなジャーナリズムの大きな問題は、人々の無責任と依存を生み出すところにある。あるときは規制を批判しながら、何かトラブルがあるとすぐに行政の責任を問い、規制を求める方向に議論を進めてしまう。今回の場合は、福田前政権の最大の置き土産である消費者庁設立の「実績作り」に加担している側面は否めない。
http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMIT11000016102008
そうですね。ネット世論と既成マスコミの関係は、インターネットが普及し出した90年代後半から変わらないですね。
これが政治状況に当てはめると、リバタリズムとネット世論の親和性が2000年代前半の小泉自民党=新自由主義政権を支えた訳です。ネット世論は弱者保護的な思想に反発しましたね。
ネット世論と新自由主義との蜜月関係は終わりました。企業に甘く個人に厳しい政治、金持ちに優しく貧乏人に厳しい政治を望んでいる人がいた訳ではないですから。ただ規制強化反対、規制緩和が是という空気はネット世論の普遍的スタンスとして未来永劫変わらないという気がします。
ところが、福田政権や麻生政権はネット世論が嫌う路線に急転換し、まるで社民党がやりそうな政策をやってしまって叩かれているのが面白いですね。
90年代の前半の、自民党が規制緩和に慎重で、次々誕生した保守系の新党が規制緩和を声高に叫んでいた時代を思い出します。
最近は野党が定額給付金をばらまきだと批判したり、ちょっと80年代末から90年代前半の空気を感じます。今のことろ、これはいいとも言えないし悪いとも言えないのですが。
http://www.mannanlife.co.jp/info4.html
- こんにゃくゼリー製造再開へ 弾力性低め
http://www.asahi.com/national/update/1126/TKY200811260174.html
- マンナンライフ、こんにゃく入りゼリー「蒟蒻畑」の販売を再開へ -
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20081126_mannanlife/
- こんにゃく入りゼリー、柔らかくして販売を再開へ
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081126-OYT1T00330.htm
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/081126/biz0811261102006-n1.htm
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081126-00000029-mai-soci