小沢スキャンダル 与党にとって今が解散のチャンスか?

 与党にとって願ってもないチャンスであろうか?与党の中でも政局勘のある政治家なら慎重な判断をするであろう。理由は3つ。

・ここで解散するといかにもとの印象で盛り上がらない。
 検察と与党がグルのと印象をもたれる。与党議員が小沢一郎民主党ネガティブキャンペーンをしても、いまいち盛り上がらない可能性がある。

自民党に火の手が及ぶ危険性
  西松建設の政界工作は広範囲に及ぶと言われており、自民党が安全とは言えない。最初は小沢一郎のダメージを横目に解散しておいて、途中から自民党に飛び火すると、小沢一郎攻撃の手も緩まり、チャンスがチャンスでなくなる。

民主党代表選が盛り上がる。或いは後継代表が好感触を得るリスク
  まあ自民党はこれまで「代表選」という魔術で、自らの失点をプラスに変えてきた。それが今度は民主党側で行われる可能性がある。またお世辞にも小沢一郎は人気のある政治家ではなかったので、代表が代ったほうが民主党の支持が伸びるリスクがある。
 
 ということで、麻生総理がここで一気に解散というのは、あまり考えにくいと思う。

 与党の策士だったら、小沢代表が辞任しない程度に批判を続けて、捜査が進むのを待って、検察からの新たな捜査情報が入るたびにチビチビと批判するのが効果的であろう。
 
 もちろん本質的には民主党にとってはピンチには代らない。民主党にとってまずいシナリオは、小沢代表が自らの潔白を主張して居座り、誰も鈴を付けらないない。あるいは後継代表選で泥仕合をして傷を負うケースであろう。そうなると、麻生内閣は解散を仕掛けてくるであろう。