マスコミの政治報道の価値基準は「政治ネタは増えることが是」ということでしかない

 どの新聞がどの政党を支持しているかという問題は、日本の場合あまり重要ではない。ネットではどのメディアがその政党に都合のいいことばかり書いているという論調が多いが、そういう議論は実はあまり意味がなかったりする。
 とにかくマスコミといいうのは政治ネタの絶対量が増える事を無条件に歓迎する。今で言えば、ほとんどのマスコミが麻生総理と民主党の小沢代表の退陣両方を望んでいる。その方が、後継争いも含めて政治ネタで盛り上がるからである。
 また多くのマスコミが次期衆院選では、自民党民主党とも過半数に届かない選挙結果を望んでいる。そこで政界再編が起きればこれ以上望ましいことはない。
 日本では90年代に政党のガラガラポンが頻繁に行われ、マスコミは煽るような報道を続けていたが、有権者はかなり醒めていて、結局非自民勢力が支持を得られない結果しか生まなかった気がする。結局、政治が流動化すると一度自民党を飛び出した人が自民党に戻るという動きが一番大きな流れだったりするのが常で、私はガラガラポンには全く期待していない。
 マスコミが煽るほど、今の有権者も政界再編などには期待していないのではないか?