結局みんな政局が好きなんです。

政局より政策という言葉をよく耳にする。
毎日新聞自民党中川秀直元幹事長の政局待望論を批判している。
http://mainichi.jp/select/opinion/yuraku/news/20090528k0000e070056000c.html

この記者自身「何が起こるか分からない選挙後の政界再編取材は、政治記者として腕が鳴る思いがする。」と、政局好きを独白している。
 結局、「政局より政策」と言って政局を批判する政治かもマスコミもみな、内心は政局が大好きなのである。相変わらず根も葉もない政界再編論などの憶測記事をよく目にするが、何れも90年代の政界再編時代の高揚感が忘れられない記者たちの願望に過ぎないのである。
 みんな「政局」が大好きなのに、政局を批判する。結局政局のできる能力のある政治家を、能力のない人たちが妬んでいるだけではないのか。
 私は中川秀直の政策には賛同できないものが多いが、政局に期待することは理解できる。今彼の主張する政策が自民党内では受け入れられず、選挙という正当な方法で自身の主張を訴える機会を逸しているのであるから。
 それと同時に彼に政局のできる能力に欠けていることを指摘しておく。
 結局、政局のできない政治家がいくらマニフェストだの政策を語っても、政策の実現性が担保できない以上評価できないのである。