本来なら2000年頃に自民党は下野し、今ごろは再び政権を奪回していたのではなかろうか?

 自民党は本来なら森内閣を最後に2000年頃下野していたはずだ。支持率が一桁の内閣があってその後政権交代が起きない事が不思議なのだが、当時非自民勢力は新進党が解体した後、民主党がまだ未成熟でとても政権交代が議論される状況になかった
 もしこの頃に民主党が政権の受け皿としての準備が整っていたら、2000年代前半に民主党の手によって新自由主義的な改革が行われていたと思う。そしてちょうど今ごろ、民主党政権によって地域間格差が拡大し地方が疲弊したという不満が高まり、民主党政権の支持率が下がり、ずっと野党で冷や飯を食っていた自民党が再び注目され、格差是正を旗印に支持を伸ばしていて、今ごろは再び自民党が政権を握っていたのではなかろうか。
 アジアでは韓国や台湾などで、政権交代が起き、左派政党により新自由主義的な政策が実施され、その不満が高まり、既に保守政党への再政権交代が起きている。日本では自民党の政権を死守する力が以上に強く、なかなか下野しないために潮流がずれてしまっているのである。
 日本の自民党はさんざん時間稼ぎをしてきたが、伝統的な支持基盤の弱体化が長期的に続いてきており、もはやどんな手を使ってでも政権を死守するだけの体力が残っていない。
 2000年くらいに下野していれば、あの頃の自民党には体力も残っていたし、人材も豊富だったので、政党としての再起が期待できたのだが、今の自民党がはたして下野してから体制を立て直すだけの力がのこっているのか疑問である。もしかしたら、再び民主党中心の政権を倒すために新党を結成した方が早いのではと思うくらいである。