どうやったら総理大臣が靖国神社に参拝できるのか

 産経新聞政治部長が電波な記事を書いて失笑を買っているようだ。産経新聞も経営危機が伝えられていて、奇をてらう記事を書いて世間の注目を集めようと必死なのだろう。

 ただ首相が靖国参拝を封印している現状はもう少し考えた方がいい。保守派と言われた安倍元総理も麻生総理も靖国神社の話題にも触れないのは理由がある。
 それは日本経済が益々中国依存を深めていて、経済界が中国を刺激することを非常に嫌悪するようになっているという現状である。自民党は財界がパトロンだから、意向に従うしかないのである。単に中韓が反発するだけなら、ここまで強い圧力にならない。ましてやサヨクやマスコミが批判するからというのは理由にならない。
 ただ総理大臣が靖国神社を参拝する方法は一つだけある。それは自民党が財界の望む政策を100%近く飲むことだ。例えば消費税をアップしてその分で法人税を減税するといった政策を実現したり、Co2の排出の削減幅を抑えたりすることだ。
 財界も要求をほとんど飲んでくれたのであれば、唯一気に入らないのが靖国参拝であっても黙認してくれるはずだ。
 小泉時代自民党の政策は財界に大歓迎された。だから、財界は望まない靖国参拝を黙認した。それに小泉時代は小泉のやることに世論が追認するという現象が生まれた。保守派でもない人や歴史に詳しくない人まで、挙って「小泉さんが参拝したいのだからいいじゃないのか」という世論が生まれた。あの常態で財界も「中国で自社の製品が売れなくなるからとか、中国でのビジネスが上手くいかなくなるから反対」とはなかなか言えない状況だったであろう。
 あとはもう自民党という殻を捨てるという方法が考えられる。国際的な企業をスポンサーから排除して、不動産業や運輸業といった国内完結型の企業だけをスポンサーにした保守政党を作るのである。これでは小選挙区で勝ち上るだけの勢力には成り得ないかも知れないが、田舎の選挙区で勝つことだけを狙えば存立は不可能ではない。比較第1党になって総裁が首班指名を受ければ、その時は靖国神社に参拝できるかも知れない。
 私は別に靖国神社への公式参拝推進派ではないが、靖国派の言うことやることがとてもアホらしくて、彼ら自己満足な議論をしている間は首相の靖国参拝は絶対ムリだと思ったので、私が代りに、総理が参拝できる方法をお節介にも考えてあげた次第である。