中国地方情勢―国民新党亀井久興は落選→引退か。自民中川秀直落選の可能性

 まず比例区の予想から見ると、民主5、自民3、公明1議席が確実。残り2議席を民自公で争う情勢のようだ。どうも国民新党比例区は厳しい情勢だ。
選挙区に目を移すと、島根2区の国民新党亀井久興が推薦する民主党からの応援があっても浮上していない。娘の亀井亜希子候補が参院選でムーブメントを起こしたような状況になっていない。まさに民主党にだけ風が吹いていると言える。どうも亀井久興の落選は濃厚。年齢から言ってこのまま引退ではなかろうか。
 自民党コスタリカを解消できなかったため、村田吉隆河井克行の2人の比例単独候補がおり、比例復活枠は1〜2しかない。もし大物議員が落選しても比例復活できない可能性もある。中川秀直元幹事長は民主党候補に並ばれている、中にはリードされているという調査もあり、万が一選挙区で落ちた場合、そのまま落選の可能性すら残っている。細田幹事長ですら調査結果は芳しくなく、何が起きてもおかしくない。
 民主党は恐らく比例で6議席まで取るであろう。岡山1区で自民逢沢一郎を破り3区の1敗だけ、広島も民主党が1敗だけで押さえれば落選確実と言われていた山口4区の戸倉多香子まで復活の可能性がある。民主党候補でもっと議席が遠いと言われている岡山3区の西村候補まで復活したら全国完勝になるだろうが、それはもっともアグレッシブな予想を出している毎日や共同通信の民主320議席以上という予想が的中し、中川元幹事長や細田幹事長までもが落選するというケースに限られる。