外国人参政権反対派の「帰化すればいいじゃん」は詭弁

 外国人参政権に反対する政治家やブロガーが、よく「参政権が欲しければ帰化すればいい」と言う意見を表明するが、なんか適当な詭弁にしか聞こえない。グローバル化の中で国籍という概念も流動化しており、「帰化」の有無に拘ることにどこまで意味があるのか?
  http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=124300&servcode=400§code=400
 例えば韓国の場合、一度日本に帰化した韓国人が、日本国籍を保持したまま再度韓国籍を取得することも可能になった。もっとも、優秀な韓国人がアメリカやカナダ国籍を取得してしまうから、そういう人達に帰ってきて欲しいという趣旨で、別に元剤に韓国人で日本に帰化した人を念頭に置いている訳ではなさそうだが…。同時に韓国に資産を有し所得の高い外国人への永住権付与を緩和している。
 外国人参政権反対派の人のホンネは帰化した人であろうと、そのルーツに拘り、ルーツが大陸アジアにある人には嫌悪感を抱いているのではないか。
 本当は例え帰化しても、ルーツが大陸アジアにある人々には嫌悪感を持っているにもかかわらず、外国人参政権問題で反対する理由を正当化するために、心にもない「帰化すればいいじゃん」という意見を発しているに過ぎない気がする。
 よくクレージーな程愛国心が過剰で、外国人からよく気持悪いと言われる韓国だけど、そういうのは韓国では「サヨク」と言われる人に多く、「保守派」と呼ばれる人たちは、意外とドライでクール。ヘンテコな民族意識よりしっかり国益を考えましょうという立場に立脚していることが多い。
 日本では元々自民党が、ドライでクールに国益を考えましょうという政党だったのに、下野してからヘンテコな民族主義に汚染されて劣化が激しい気がする。これでは万年野党だよな。