ホテル・ルワンダ

 評判の映画だが、北海道では「スガイシネマコンプレックス」でしかやっていない。スガイが1000円になる水曜日を狙って観に行く。
 虐殺を描いた映画は少なくないが、ここまで映像化するのは凄い。しかも子供の目の前で殺戮が行われる訳で、子役の発達心理上の影響が気になってしまった。
 ぜひ見てほしい映画だ、いかに「レイシズム」が下らない屁のような思想で且つ恐ろしいか身を以って理解できる。
 ちょっと気になるのが、どうしても欧州的価値観からの視点である点。下手すればアフリカ人は我々が啓蒙してあげなければならないというかつてコロニアリズムを正当化してきたイデオロギーを覚醒しかねない。
 一方で、民族国家という形態が万能なのか?と最近考えてもいるのではあるが。

私の中の差別意識

 私はこの映画において潜在的に白人側に同化する自分を認識した。世の中には啓蒙してあげなければいけない対象がいると高い所に座っている人々の中に自分も紛れ込んでいる。そして「民族感情に駆られる人々」「差別する人」は啓蒙対象であり、また差別する人を差別するという意味で私も差別主義者であることを思い知らされた。
 私は先週「中国人を殺せ」と発言したブロガーと揉めたが、確かに私はその発言をしたブロガーを下に見ていた。はっきり差別していた。私も差別主義者である。
 ただそういう態度は朝日新聞や左翼系文化人と同じで、「民族主義*1をエリートぶった人が批判する」ことで民族主義者をルサンチマン化させるだけで、啓蒙どころかグラスルーツ化させ活性化させてしまうだけである。高見の啓蒙思想的態度は何の意味もないどころか危険な態度として批判されなければならない。

*1:民族主義も自民族の優位性を唱えなる選民性がなければ大方健全な訳であるが、日本のサヨクは勢い健全な民族主義まで批判してしまったりする傾向にある。