2005-12-03から1日間の記事一覧

単純労働者の人件費がアップすると

労働集約産業に従事する単純労働者の賃金が上昇すると、それは格差社会是正という面では歓迎すべき面もあるが、実は様々な影響が起きる。 物流コストアップによる企業のコスト増。 一部ホワイトカラー(営業職など)の労働集約産業への移行。 別にタクシー会社…

労働集約産業のジレンマ

人手不足が深刻な業種の中で、運輸業や飲食、宿泊業はどうなるのか。これらの業種は典型的な労働集約産業であって、労働者の質以前に数の確保が不可欠な業種である。先ほど挙げた選別的待遇で人材を確保するスキームは成り立ちにくい。しかも価格競争は他の…

雇用改善が格差是正に結びつかない社会構造。

バブルの崩壊が、日本を格差社会としたのであるが、雇用環境がバブル期に近づけば格差解消社会に戻るのかと言うと、その可能性はほとんどない。 製造業は厳しい国際競争に晒され、人手不足と言いながらも人件費を上げられない。サービス業も国内で厳しい価格…

人手不足:バブル期並みの水準 労働経済動向調査

企業に従業員の不足感が広まり、バブル期並みの水準にあることが1日、厚生労働省が11月に実施した労働経済動向調査で分かった。だが、雇い入れは進んでおらず、「人手は欲しいが人材が集まらない」といったミスマッチが雇用環境改善の足かせになっている。…