2005-09-12から1日間の記事一覧

心配な政治的無関心とマスコミの役割

野党の弱体化と自民党の純化の進行で心配なのは、政治的無関心の復活である。郵政民営化法案はこれですぐ片付いてしまう。これから先の年金問題、財政再建、北朝鮮問題、イラク派兵問題、米軍基地再編問題など、どのような政策判断がなされるのであろうか。…

小党分立の難

55年体制のように小党分立の方が細かい民意を拾えるのは確かだ。ただ常に自民党が過半数を取っているならまだしも、過半数割れを起した場合に、連立が行われる。自公連立がそうであったように、この連立工作は選挙後に密室で行われ、有権者の意を介さない政…

小選挙区制度でいいのか?

90年代前半に巻き起こった政治改革議論の中で生まれたのが小選挙区制度である。政権交代可能な2大政党が政策を競い合うことによって日本の政治風土が変わると考えが根底にあり、多くの政治家もマスコミもこの議論に同調し今のシステムが出来上がった訳である…

国民は本当は2大政党制を望んでいないのではないか?

今回の民意は2大政党制度を否定したとの意見もある。政治評論家の福岡政行氏は、次の選挙で大きな揺り戻しがある等と言って2大政党時代継続を言っているが、ここまで勢力に差が出るともはや空論であろう。2大政党否定論には改革的な側面と保守的な側面の2面…

恐らく今後4年は解散はない訳で

これだけ自民党が勝ってしまうと、かなりの確率で任期満了まで解散はない。ここまで勝つと、次の選挙での議席維持が困難になるので、常識的に与党が解散に踏み切るメリットがないからである。有権者がそこまで判断して投票したか疑問だが、圧勝ということは…

総選挙総括

9月に入ってから、自民党の単独過半数は揺るぎなさそうだとの予感はあったが、まさかここまで地滑り的に勝利するとは思わなかった。私の個別予想はことごとく外れ、もはや完敗である。言い訳になるが、小泉熱の冷めている北海道の人間が全国的な傾向を予想す…

ライフ・イズ・ビューティフル

ここ1ヶ月、時間があればニュースや新聞を読み、選挙分析をしていたので全然映画を見ていなかった。厄病のような選挙結果を忘れるためにシアターキノに映画を観に行く。 今日観たのは「ライフ・イズ・ビューティフル」。ボスニア紛争を題材にしたシリアスな…