2005-11-27から1日間の記事一覧

今日はほとんど出かけず、午後1時過ぎからBSで大相撲観戦。もう優勝は決まっているが、木村庄之助の最後の裁きを見るため。十両優勝の行方も気になったから。結局闘牙が優勝。

今やるべきことは

高付加価値産業の育成 公的職業訓練の実施企業が未訓練者の訓練を行ってもすぐ離職してしまい、結局即戦力の中途採用にシフト。社員教育にコストをかける企業がバカを見る状況になりどの企業も教育をしなくなってしまった。仕方ないので公的職業訓練を充実さ…

実は効率の悪い改革後の日本モデル

90年代改革を経て、低付加価値業務の人件費コスト低下によって企業側の効率は上昇しているように見えるが、マクロ的には非常に効率の悪い状況が生み出されてしまった。日本は識字率はほぼ100%で、低レベル層の労働者は極端に少ないのである。現在低付加価値/…

アメリカの80年代モデルが参考に

90年代に日本で起きた労働環境の劇的変化は、80年代のアメリカモデルの焼き直しである。当時国際競争力を失い双子の赤字に苦しんでいたアメリカはITという高付加価値産業と流通業という低付加価値産業を勃興させて復活したのである。競争力を失った製造業で…

2000年代ニートの登場

2004年ブログ界流行語大賞となった「働いたら負けかなと思ってる」という言葉がニートの気持ちをよく具現している。フリーターを長期間続けていた若者の多くが、「実は自分たちが産業界に都合のいい低賃金の単純労働者なんだ」ということに気付いてしまい、…

90年代フリーターが増大した訳だが/3種類のフリーター

上記の表に示したように、90年代にフリーターと呼ばれる層が拡大したが、フリーターになる理由は以上のように3つに大別される。最初はフリーター(1)かフリーター(3)のパターンが多かったが、正社員になろうにも最初から勝ち組への挑戦権すらない単純労働の低…

現代日本の格差社会の構造

1 経営者エリートビジネスマン成功者 勝ち組 2 その他サラリーマン(勝) →勝ち組 年収1000万円へ道 3 その他サラリーマン(負) →社内競争敗北出世できず年収500万円で頭打ち →希望喪失 4 単純労働者(正社員) →最初から勝ち組への挑戦権すらない一生年収300万円…

戦後モデルの崩壊 低付加価値労働の低給化 フリーター

それがバブル崩壊と経済のグローバル化により企業が年功序列システムや低付加価値業務に高給を支払い続けるのに耐えられなくなった。 男女雇用機会均等法の施行。或いは企業自身が能無し男を終身雇用するリスクを考えたら女性を活用した方がプラスになること…

日本の戦後モデル

戦後の日本は1と2のハイブリッドであった。女性に低賃金労働を負わせながら、企業内で年功序列賃金を導入して低付加価値労働に対しても高賃金を支給してきたのである。女性は家庭内で扶養されるころによって格差不満が大きく表面化することはなかった*1。政…

結局、低付加価値/低賃金労働を誰が担うのか?

先日の朝まで生テレビでの少子化問題の議論で、よくフランスの例が良い例として引き合いに出されていたが、フランスは低付加価値/低賃金労働を移民に担わせているのである。その辺の負の部分が噴出したのが、先の暴動なのである。 生粋のフランス人の労働者…