2009-01-01から1年間の記事一覧

なぜ日本で自動車交通優位の交通政策が変わらないのか? 

多くの人は、赤字という理由で鉄道やバス路線が次々と廃止される現実を疑問に抱かないであろう。事業者は慈善活動をしている訳ではないのだから、国や自治体が民間企業に赤字を強いるのはおかしいと言えばその通りだ。 政治も道路建設には熱心だが、地方の公…

「いのちの道」という言葉の胡散臭さ

なんか地方選出の自民党議員が異口同音に唱える「いのちの道」という言葉が気持悪い。なにかと「いのち」にこじつけて経済合理性を否定しようという行動はまるで左翼である。 いくら道が整備されても、病院の医者がいなければどうにもならないし、病院に通う…

小沢一郎は辞任すべきかと問う世論調査は無意味である。

マスコミは麻生の味方でも小沢の味方でもない。 マスコミが政府よりだとか野党寄りだとかいう議論は無意味である。マスコミは麻生総理にも民主党の小沢代表にも辞めてもらいたいと考えている。それは単に政局が混乱した方が政治ネタ的に面白いからであって、…

「バラマキ」という言葉の呪縛から逃れない限り、まともな議論ができない

我々はバラマキという言葉による思考停止から脱する必要がある。バラマキという言葉が使用されて久しいが、この言葉はそもそも新自由主義者が財政政策に対して負のレッテルを張るために多用された言葉である。新自由主義の神通力が失われ、財政政策を否定で…

麻生支持かつ小泉支持というのは本質的におかしい。

ネット上の麻生シンパはほぼ小泉シンパであったと言っていい。昔からブログをやっている麻生信者の3年前のエントリーを見ればすぐにわかる。3年前は小泉マンセーと言っている。 ところがこれはネット界だけの稀有な現象である。政治評論家や経済評論家で麻…

ドイツの経済対策はむしろ見習うべき 批判する麻生総理は相当なトンチンカン

麻生総理が追加の景気刺激策に消極的としてドイツを名指しに批判している。 とにかくネット世論はマスコミ報道の裏返しの如く、麻生総理を批判しようものなら逆に凄まじいバッシングに遭うような狂気の世界であるが、この発言はあまりにもKYなので言わせても…

マスコミの政治報道の価値基準は「政治ネタは増えることが是」ということでしかない

どの新聞がどの政党を支持しているかという問題は、日本の場合あまり重要ではない。ネットではどのメディアがその政党に都合のいいことばかり書いているという論調が多いが、そういう議論は実はあまり意味がなかったりする。 とにかくマスコミといいうのは政…

社会は若者に期待しているのか? ―若者は消費してはいけない―

正社員と派遣社員の格差是正に関する議論の中で、同一労働、同一賃金という基本原則を受け入れるのが労働側も含めてコンセンサスになりつつある。その中で既に崩壊しつつある年功序列賃金の解体も本格的に進むであろう。特に年齢や経験による労働付加価値の…

「過激な性教育批判」が盛り上がらないわけ

ネット界は右派優位なので、右派と左派が対立する話になると、右派を支持するブログエントリーが乱立するものだが、これが話題が性の話になるとまったく盛り上がりに欠く。 読売新聞などはカルト保守色を鮮明にし、右翼都議3名を支持する異例の社説を発表し…

「時代の流れ」という無責任な言葉が飛び交う中廃止されるブルートレイン

私は「時代の流れ」と言う言葉が大嫌いだ。これほど無責任な言葉はない。誰が作ったかもわからない潮流に無批判になり、思考停止する態度そのものである。 先週末に東海道線からブルートレインが消えたが、多くの人が「これも時代の流れ」と思考停止してただ…

小沢スキャンダル 与党にとって今が解散のチャンスか?

与党にとって願ってもないチャンスであろうか?与党の中でも政局勘のある政治家なら慎重な判断をするであろう。理由は3つ。・ここで解散するといかにもとの印象で盛り上がらない。 検察と与党がグルのと印象をもたれる。与党議員が小沢一郎と民主党のネガテ…

今起きていること―保守政治家に強さを期待するバブルの崩壊―

90年代から日本の政治が右傾化しているという云々の言説には疑問を持っていた。ただ保守政治家に大衆的人気が集まる傾向があったのは確かだ。ただそれは必ずしもその政治家の主張・信念に対するシンパシーではない。最大の理由は保守政治家=強いリーダーシ…

とうとう独裁政治が羨ましいとか寝ぼけたことを口にし出した日経記者

以下、日経の大林尚記者のコラムだ。結構ふざけたことを言っているが、これは経済保守派のホンネだろう。同じような意見を持つ財界人、評論家、マスコミ人は多いのではないか? 民主政治は最大限に尊重されなければならない。だが国や国民が重大な危機に瀕し…

なぜ官僚は麻生政権に協力しないのか

麻生内閣が公務員制度改革の「工程表」を策定出来ない。人事院の谷公士総裁が麻生総理自ら本部長を勤める国家公務員制度改革推進本部の会合をボイコットするなど徹底抗戦しているためだ。谷総裁は与党内の根回しを徹底し、官僚OBの議員を中心に人事院の意…

政治に関心の薄い層に残る自己責任狂

今回の派遣村バッシングの特徴は、普段政治的な話題を取り上げない普通のブロガーやMixiで普段他愛のない日記を書いている人が、かなり辛辣に弱者に厳しいことを書いていることです。その意味で、ネット右翼や媚権派が騒ぐような事件とは少し様相が違う…

派遣社員の顔を見て思い出した。なぜ若者と女性が労働弱者に厳しいか。

彼らは労働規制緩和の受益者なのだ。日本的雇用制度においては若者と女性は犠牲者であって、新自由主義によって開放されたのである。 私が社会に出た90年代前半というのは、ちょうど日本型経営が疑問視され、企業の人事制度改革と労働規制の緩和が行なわれた…

坂本哲志擁護 派遣村バッシングの不毛

坂本哲志政務官を支持する声がネット世論で彷彿してますね。 まあ、ホンネをズバズバ言う政治家に共感が集まる。マスコミ報道に反発する。まあネット世論のいつものパターンが始まりました。 ただ支持する意見を見るとかなり不毛なことを言ってます。 「本当…