Opinion
「子ども手当て」が支給されたら貯蓄する人が多いそうだ。 asahi.com(朝日新聞社):子ども手当て使い道、最多は「貯蓄」 シンクタンク調べ - ビジネス・経済 アンケートと実際の結果がどこまでリンクするかわからない。アンケートというものは優等生的な回…
農家戸別補償について個人的には反対ではないのだが、財源が厳しくて優先順位を下げられてしまうのであれば、緊急避難的に自民党的な「農作物を高く維持する保護政策」を再評価してはどうか。自民党の農業農政は戸別には補償しないけど、農産物の価格をコメ…
最近「成長戦略」という言葉をよく耳にするようになった。特に鳩山政権を批判するロジックとして「成長戦略がない」というフレーズがお馴染みになった。自公政権時代に特に成長戦略があったと思えないし、こういった批判を余り聞かなかったのに、突飛な感じ…
日本で極右勢力の支持が伸びないのは、その主張と生活が結び付かないからである。つまり左派勢力の支持が伸びないのと同じ。左派が平和や護憲といったところで、それで我々の生活はどうよくなるの?ということで支持を伸ばせないのと同様だ。 欧州で極右の支…
財務省の考えは財政タカ派に近い。歳出削減と増税を同時にやらなければ、財政は立ち行かないという考えだ。一方、民主党は基本的に「予算の組み替え」志向で、公共事業などの予算を削減して、その分を社会保障に回そうという考えで、財務省とはベクトルは異…
民主党のマニフェストは優先順位が曖昧で、相互矛盾するものも多い。その際たるものが地方分権である。もし民主党政権が地方分権を最重要課題と掲げるのであれば、マニフェストには地方分権とだけ謳い、外交や防衛を除く事項は「それぞれの地方が決めること…
中国人研修:時給350円、トイレ分は休憩減 5女性申告 この下着縫製会社は安い労働力なしに立ち行かない状況なのだろう。日本国内で労働法規を侵すくらいなら、海外に出て行って安い労働力を使えばいい話ではないか。こんな企業は日本にいらない、海外に…
鳩山総理は施政方針演説で、「政治は弱者のためにある。弱い立場の人々の視点が尊重されなければならない」と言った。しかしそう思っていない人も多い。財界やエコノミストなどがよく口にする「成長戦略」と言う言葉は、つまり伸びる部分を政治がもっとバッ…
貧困や格差の解消は本当に必要なのでしょうか? 程度にもよりますが、低所得者の割合が多いと様々な問題が発生します。 1.-国内消費が停滞 2.教育水準の低下、人材の劣化 3.社会保障費の増大 4.治安の悪化 5.治安維持のためのコスト増大 日本はちょっと前ま…
希望を捨てる勇気―停滞と成長の経済学、池田信夫 藤沢数希の金融日記 ネオリベの匂いムンムンの外資系金融機関勤務の御仁。「日本の終身雇用と年功序列の硬直しきった雇用慣行が日本の経済成長を阻んでいると思っています。」ですか。別に今の政権は終身雇用…
ホリエモンを筆頭に「成田廃止!」と威勢がいいが、それはあり得ない。 http://ameblo.jp/takapon-jp/entry-10363582254.html まず先進国の首都で空港が一つしかないというのはインフラとしては脆弱過ぎ。巨大な空港を一つ作った方が便利ではあるが、有事を…
本来は東京都心から遠くても発着能力の高い24時間空港を作るべきであった。 前原国交相の羽田ハブ化発言を受けての議論で、どうも成田が都心から遠い、或いは発着料が高いことを問題にしている議論が多いが、この二つは大した問題ではない。 成田空港の失敗…
台風18号が日本列島を直撃し、その爪痕はまだ生々しい。昨日は首都圏の交通網が麻痺したが、おしなべて見るとJRがほぼ麻痺、私鉄各線の影響は最小限であった。 JR東日本のみ羽越線脱線事故の教訓から、強風時の運転停止の基準を風速25mに下げたのが原因だ。…
政権交代によってポリティカルな意思表示が難しくなっているようだ。小泉時代あるいは石原都政や橋下府政などを見る限り、保守派は自民党系の政治家によるトップダウン型のスピーディーな政治に拍手喝采し、カタルシスを共有していればよかったのだから。特…
保守主義とは高い規範意識を求める政治思想であります。洋の東西を問わず、我々は規範主義から少しずつ自由主義に移行してきましたが、保守主義は多かれ少なかれ、過去の規範主義を重視し、日本も例外ではありません。 保守主義者は規範主義を理想とする以上…
どうも既得権益者を血祭りに上げたいという民意は何十年も変わらないような気がする。その民意は小泉時代には自民党への追い風になり、今回は民主党への追い風になっただけだろう。 一般的には自民党政治の厳しさが嫌われ、有権者が優しい民主党を選んだと解…
八ツ場ダムに関する識者やブロガーの言説を見ると、左派とネオリベの多くが八ツ場ダム建設中止を支持しているように散見される。 日本の左派は環境保護や、公共事業を止めてその予算を社会保障に回して欲しいという願いから、伝統的に公共事業に批判的だ(国…
千葉市長:熊谷俊人の日記: 八ツ場ダムを巡る報道に違和感 しごく納得のいく話。 負け戦の理論ですね。 我が軍は多大な犠牲者を出した。その英霊に報いるためにもここで降伏などできようかと、泥沼の戦争を続けて滅んだ国は数知れず。 もう3万円もつぎ込んだ…
民主党の勝因は世論のニーズに忠実であったことであろう。実は有権者のニーズのマジョリティは20年前からほとんど変わっていない。鳩山代表曰く「コンクリートから人へ」つまり税金の無駄遣いや無駄な公共事業を止めて、その財源で社会保障や教育を充実して…
自民党はずっと与党にいたせいか、批判が下手である。特定の相手を批判する場合、砲台の位置を定めて一点から攻撃することが重用なのだが、この選挙戦での自民党の民主党批判は四方から適当に弾を投げていて、攻撃に威力がなかった。 例えば民主党と日教組と…
地方分権とは、地方が自由に使えるお金を増やすという謳い文句であった。これまでは紐付き補助金のように、地方が望んでいない公共事業まで押し付けられるという話であったが、これからは話が逆転する可能性がある。中央の民主党政府によって押さえつけられ…
かつて金子勝慶応義塾大学教授と小泉・竹中構造改革を批判する本を出しながら、先の参院選で自民党から出馬した丸川珠代先生。その矛盾を突かれて、「少しでも私の熱い思いを反映するなら、 政権与党の真ん中にその声を届けるしかない。」と言い放ちました。…
選挙戦終盤の最中。マスコミは消費税アップがすべての政党から回避された状況がとても面白くないらしく、朝日新聞が消費税上げろ上げろとウザい社説をぶち上けてきた。 最近のマスコミの消費税増税論はどれも乱暴なものが多い。日本のエスタブリッシュメント…
政治家が信頼されなくなって久しいが、私は最も信用できないのが学者・評論家・新聞記者で、政治家の方がまだまともだと思っている。 政治家の中でもすっかり評論家化している人はダメだが。 一番の違いは、政治家は有権者と触れ合い生の民意に接する機会が…
昔から「政治念仏」なるものいが日本には存在する。それさえ唱えていれば、好意的に受け取られ、内容は特に議論されないもの、例えば昔で言えば「政治改革」。ちょっと前なら「小さな政府」。今では「税金の無駄遣い」と「地方分権」だろうか。 今回は「地方…
民主党のマニフェストの本当の弱点は、歳出削減による景気マイナス効果にある。税金の無駄遣いをやめると言うが、公共事業を減らしたり、公務員の数を減らしたり給与水準を下げたりすれば、当然景気にマイナスに作用する。 自民党もマスコミも評論家も、本当…
最近再びFTAに関する話題が散見される。中央マスコミは少し前まで揃ってFTA推進の論陣を張り、日本の出遅れを憂う社説を書き連ねていたのに、最近の取り上げ方は、民主党の政策のブレという極めて末節な問題に矮小化されている。だいたい「締結」から…
だいたい教育のための公的支出が世界最低レベル。OECD30ヶ国で高校に授業料があるのは日本以外では韓国、イタリア、ポルトガルの3カ国しかない。そんな状況で子育て支援や教育への公的支出のバラマキだと批判する連中は相当なきちがい集団である。 こんなシ…
マスコミは相変わらず、バラマキ批判が好きで、民主党のマニフェストも自民党のマニフェストもバラマキだからダメだと言っている。 民主党は自民党の政策をバラマキだと言い、自民党は民主党の政策をバラマキだと言い、共産党ですら「バラマキ」という言葉を…
政治家の失言は昔から耐えないが、失言と世論の関係を見ると時代により変遷がある気がする。 80年代から90年代前半にかけて タカ派政治家が先の戦争を美化する発言をして、中国・韓国が反発。マスコミや野党がその政治家を糾弾し、国会審議がストップして、…