2008-01-01から1年間の記事一覧

道路族は本当に強かったのか?

福田総理は小泉元総理にさえできなかった道路特定財源の一般財源化に踏み切ったとの評価が一部であったが、どうなのか?今、道路族はだんまりを決めているが、小泉元総理や猪瀬直樹言う道路族の話は、だいぶ大袈裟だったのではないか?実は言うほどの巨悪で…

新聞社の敗北

私も反省しなければならない、新聞社の論説はもう少し世論に影響力があると思っていた。 それで暫定税率失効当日に「ガソリン杯は福田・財務省連合の勝利か?」というエントリーを書いたが、見事に外してしまった。 また新聞記者や評論家の間には、暫定税率…

国旗・国歌問題 実りのないカタルシスゲームの末路

国旗国歌法制定や教育基本法改正以降、教育現場や公の場で国旗掲揚・国歌斉唱を推進する動きが広がっている。現場の公務員はお上の通達を事務的にこなしているだけなのであろうが、そもそも何のために行う施策なのか目的を見失ってしまっているような気がす…

なぜ暫定税率廃止で福祉や介護に影響が出るのか?

道路特定財源に関する暫定税率が失効し、各自治体の道路建設事業が相次いでストップしている。建設業者にとっては死活問題の話ではあるが、本当に必要な道路は何か冷静に考えるいい機会と捉えることもできる。 この非常事態で、各自治体首長の手腕も問われる…

ガソリン杯は福田・財務省連合の勝利か?

道路特定財源の問題。どうも敗者は国土交通省と道路族のようだが、勝者は民主党でなく、財務省のようだ。福田総理も財務省と手を握り続ければ、このまま勝者になる形勢だ。 財務省は最初から各省庁の持っている特定財源を召し上げて財務省管轄の一般財源に統…

道路特定財源 福田提案で事態はどうなる?

私は道路特定財源問題に関して、特定財源を維持したまま道路建設促進を続ける与党案は最初から論外で、選択肢から外して、一般財源化中心の案と暫定税率廃止の案が対峙して初めて政治的議論が成立すると主張してきた。 今回の福田総理の「平成19年度から一般…

安倍教育改革の顛末―右派の不満―

現状に不満がある人が多いと、「改革機運」が起こる。不満のベクトルがバラバラのまま、とにかく現状が良くないと思う人が議論して、総花的な改革案を作って、よくわからない改革をやって改革をした気になるというのはよくある話だ。 現状に不満が出やすい問…

麻布十番温泉60年の歴史に幕

六本木に近い天然温泉浴場「麻布十番温泉」(東京都港区)が、老朽化などを理由に3月いっぱいで廃業、約60年の歴史に幕を下ろす。長年のファンから惜しむ声が上がっている。 戦後間もなく都会に近接しながら下町風情が味わえる麻布十番で開業。空襲で被害…

日本のマスコミに足りないもの

産経新聞のさかもと未明のコラムを読んだ。 【断 さかもと未明】「公正」な「偏向」 仕事でロスにいき、現地のテレビで米大統領選挙の民主党予備選の様子を見た。すると、放送局のなかなかの「偏向ぶり」というか、肩入れの仕方が面白い。 アメリカ人の友人…

マスコミは他人の口を借りた表現を止めよ

マスコミ用語で私が一番嫌いなのは「〜しそうだ。」という表現である。みなさもよく耳にするであろう。「非難を浴びそうだ。」「批判が高まりそうだ。」という表現である。このような表現は卑劣な犯罪など誰もが当然に非難する場合には使用されない。その場…

自給率向上のための議論をする前に「食料自給率という幻想」を読み返す

昨年の9月に池田信夫氏のブログを読み返したい。 松岡利勝の記事のコメント欄で、食料自給率をめぐって論争が続いている。特に先月、農水省が日本の自給率(カロリーベース)が40%を割ったと発表したことで、民主党が「自給率100%をめざす」などと騒いでい…

自公政権は公務員に甘い

3/4のエントリー「なぜ民主党=官公労というネガキャンが効果がないか」で重要な視点が抜けていたのに気付いた。 id:kechack:20071120「双子の公務員特権から選挙結果を考える」でも言及しているが、現在は「自公政権が公務員の味方」という認識を持っている…

なぜ民主党=官公労というネガキャンが効果がないか

大村議員の失敗は、周囲が「政府与党は年金問題をどう決着させるか」という答えが欲しいという空気なのを全く読めずに民主党批判に終始した点にあるだろう。まあ、これが選挙前なら、選挙を意識して野党に対するネガキャンを張るという行為も判らなくもない…

あいかわらず大村議員の評判が悪い件について

TVタックルを見た。自民党はなぜ大村秀章をテレビに出すのであろうか? ここまで評判の悪い政治家は近年稀だ。ブログでも悪評ばかりで、評価する意見は聞いたことがない。 しかし、この政治家が副大臣とは驚きだ。 自民党は、まず不良政治家をリストラしない…

保守言論の劣化と内部糾弾

保守言論の劣化が指摘されて久しい。しかし、これまでの指摘は最近右傾化した若者のレイシズムに近い言説に対するものが多く、2ちゃんねる批判と相まって語られることが多かった。私も、この認識に立って、右傾化した若者を多く批判してきた。 しかし、この…

日本の中華料理界は本場を凌駕することを目指すべき 

中華街でギョーザが売れない!風評広がる 2/3日刊スポーツ 中華街の悪夢…毒ギョーザ問題が直撃 2/3デイリースポーツ 春節控え南京町に不安ギョーザ問題影響、売り上げ半減の店も 日経BP ご当地ギョーザに熱視線 国産+手作り=安心 3/21産経 毒ギョウザ問…

大臣が辞めなくなったな

石破防衛相はまだ辞任しないようだ。別に辞任するのが最善なのかよくわからないし、大臣のクビを変えても何の解決策にもならないという意見も一理ある。ただ同時に居座るのが最善策なのかもわからないし、居座ることで福田内閣にとってプラスになることもな…

「一般財源化落とし処論」の危険

道路特定財源の問題は、与党は道路整備中期計画を見直し、民主党は暫定税率の廃止の主張を取り上げて、暫定税率を一般財源化する線が落とし処という話が、いわゆる政治のプロの方々の間ではまことしやかに話されている。 政治評論家及び、日経、毎日はガソリ…

増税神話

薬害肝炎問題で少し名前を上げた与謝野さんですが、最近この人の口から出るのは増税の話ばかり。 自民・与謝野氏、増税論議の停滞懸念 2/22日経 自民党の与謝野馨氏は22日の都内での講演で、消費税の増税問題に関連して「小選挙区制は45%超の支持を得ないと…

道路特定財源に関して小泉が口を開いた

私は、道路特定財源問題で、自民党の自称改革派がだんまりを決め込んでいることを批判した。自民党内にも一般財源化を主張する議員がいるらしいが、まったく表に出てこない。 ここに来て、小泉元総理が口を開いた。 一般財源化、首相は妥協を=民主「いい点…

道路討論を見て

東国原知事はただのタレント知事ではない、よく勉強していると褒めている人も散見されるが、この討論では東国原知事の「逃げ」が目立ち、私には及第点とは思えなかった。テレビではごく一部しか放映されていない。中身を全部見たい人は、産経新聞のWebサイト…

初動危機管理体制に問題のある組織共通の特徴

海上自衛隊のイージス艦の漁船との衝突事故では、初動の遅れと連絡体制の不備が問題視されている。 危機管理に疑問の声・イージス艦衝突事故 2/20日経 防衛相への連絡90分後 事故第一報 体制見直し表明 2/19東京 首相が報告遅れを批判、防衛相は連絡体制の…

日経新聞の相変わらずヌルい社説〜「道路財源に切り込む修正協議を始めよ」

道路財源に切り込む修正協議を始めよ 2/18日経社説 日経新聞の社説があいかわらずぬるい。日経新聞の悪いところは、与党案、野党案を公平に評価しようとしない点で、マスコミが公平にジャッジできなければ二大政党制はなかなか根付かない。日経新聞の論調が…

そろそろ選挙予想−東日本編?

週刊文春 サンデー毎日 SAPIO 神奈川3区 自 現 5 42 小此木八郎 ▼ △+ △ 民 新 43 岡本英子 △ △- × 神奈川4区 自 現 1 35 林潤 ○ △- × 民 新 43 浅尾慶一郎 △+ △ 神奈川5区 自 現 1 42 坂井学 ▼ △+ △ 民 元 5 69 田中慶秋 △ △- △ 神奈川6区 公 現 5 49 上田勇…

そろそろ選挙予想−東日本編

1/11のエントリーで雑誌の衆院選予想を紹介したのだが、だいぶ間が空いてしまったが東日本編を。 全部考察する暇はないので、各誌で予想の割れている難しい選挙区を検証してみたい。 週刊文春 サンデー毎日 SAPIO 北海道12区 自 現 7 66 武部勤 ▼ △+ × 民 比…

成人年齢を18歳引き下げ 急に議論が白熱

とうとう自民党も成人年齢を18歳に引き下げるべきか検討を始めた。 「18歳成人」自民憲法審も議論開始 2/24朝日 成人年齢を18歳に引き下げる案は民主、公明、共産、社民各党がかねてから主張していたが、自民党は終始消極的であった。やはり小泉総理の登場…

「僕の教育論は机上の空論」 橋下知事

「現場を見ずに頭で考えていた。自分の教育論は『机上の空論』だったと反省している」 会見の冒頭、橋下知事が反省の弁を述べた。この日、初めて公立学校を視察、その「成果」を強調したのだ。 選挙中から「高校の学区撤廃」「学力別クラス編成」を提唱し、…

道路問題で妥協は意味がない−朝日新聞のぬるさ−

朝日新聞が世論誘導に近い強引な世論調査をやっている。 ガソリン税「与野党、妥協を」55% 朝日新聞世論調査 自民党支持者であっても、本当に道路建設に拘って支持している人は少数だろうし、無党派層やリベラル層には、小泉−安倍時代の強引な国会運営の反…

倖田來未擁護発言を考える

倖田來未バッシングを過剰反応として倖田を擁護するコメンテーターがいる。 倖田來未「羊水は腐る」騒動 擁護派コメンテーターに飛び火 勝谷誠彦が擁護に回るのは想定内だ。彼こそ私が2/3のエントリーで言及した「ホンネ射精型オナニー」を具現している人だ…

国民のマジョリティーは新自由主義でも社民主義でもない

新自由主義か社民主義かという議論は、正直空振りにあることが多い。なんやかんや、日本で常に支持されているベタな考えは「税金の無駄遣いをやめて、その分で社会保障を充実」という思想だからだ。これは55年体制時代から、現在まで何ら変わっていないとい…